マイクロソフトが提供するメールソフト「Outlook」の設定方法について解説します。
家電量販店などでパソコンを購入した場合、オフィスが最初から付いていることがほとんどです。
その場合、ワードやエクセルと一緒にOutlookも入っています。
メールソフト=Outlookと認識している人も多いでしょう。
今回は、初心者だと少してこずるOutlookの設定方法と、簡単な使い方について画像つきで解説していきたいと思います。
目次
Outlookでメールを使えるように設定する方法
ワードやエクセルを使っているパソコンの場合は、Outlookも一緒に入っています。
スタートボタンをクリックし、アルファベット順に並ぶアプリの「O」の所にあるOutlookをクリックします。
はじめてOutlookを使う時には、そのままメールアドレスの設定画面が表示されます。

スタートボタン→Outlook
マイクロソフトのメールアドレス(@outlook.jpなど)を設定する方法
マイクロソフトのメールアドレスは、「@」の後ろで判断できます。
- ○○@outlook.jp
- ○○@outlook.com
- ○○@hotmail.com
※「hotmail」は過去にマイクロソフトが扱っていた無料メールで、現在でも利用できます。
メールアドレスの設定画面が表示されたら、メールアドレスを入力し「接続」をクリックします。
※メールアドレスの部分は黒塗りにしています

メールアドレスを入力して「接続」
その次にはパスワードの画面が出てきます。メールアドレスのパスワードを入力します。
※Windows10へのサインインなどに同じメールアドレスを使っていると、パスワードの入力は省略されることもあります。
パスワードを入力すると、「アカウントが正常に追加されました」という画面に変わります。
完了のボタンの下にある「Outlook Mobileをスマートフォンにも設定する」のチェックを外し「完了」をクリックします。
※チェックを外し忘れると、ブラウザが起動してOutlook Mobileの広告が表示されます。ブラウザは閉じてしまいましょう。

完了
設定が終わるとメールが使用できます。

設定が終わるとメールが使用できます
プロバイダから提供されているメールアドレスを設定する方法
Outlookにプロバイダから提供されているメールアドレスを設定する場合は、少し手順が複雑になります。
まず、プロバイダから渡されるメールの設定情報(紙面、Webのお客様画面など)を用意してください。
※紙をなくした場合はプロバイダへ連絡をして再発行してもらいましょう
大手プロバイダのOCNでは、契約後にこのような紙が送付されます。
(近年はハガキで届く場合が多く、デザインも少し変わっていますが、書かれている情報はほぼ同じです)

OCNの設定情報
メールの情報として、メールアドレス・パスワード・受信サーバー・送信サーバーの情報が書かれています。

OCNメールの設定情報
Outlookの画面の説明に戻ります。
初めてOutlookを起動すると、メールアドレスの設定画面が表示されます。
まずはメールアドレスを入力します。
「詳細オプション」をクリックし、「自分で自分のアカウントを手動で設定」にチェックを入れてください。
そこまで完了したら、「接続」をクリックします。

詳細オプション→自分で自分のアカウントを手動で設定
「POP」をクリックします。

POP
「POPアカウントの設定」という画面に、プロバイダの設定情報を入力します。
受信メール | |
サーバー | 「受信サーバー」「POPサーバー」などと書かれた情報を入力します |
ポート | プロバイダによっては変更の必要あり「110」「995」など |
送信メール | |
サーバー | 「送信サーバー」「SMTPサーバー」などと書かれた情報を入力します |
ポート | プロバイダによっては変更の必要あり「25」「587」など |
暗号化方法 | 送受信に暗号化が必要な場合には、注意事項として書かれています |
入力が終わったら「次へ」をクリックします。

受信・送信のサーバー名を入力して「次へ」
メールのパスワードを入力し、「接続」をクリックします。

パスワードを入力して「接続」
少し待たされます。

自動で進んでいきます
手前に小さいウィンドウが表示され、ユーザー名とパスワードが既に入力されています。
しかし、プロバイダによってはここでユーザー名を入れ直す必要があります。
ユーザー名が、メールアドレスそのものの場合や、「@」の後ろを消さなければならない場合など、プロバイダによって違いがあります。
メールアドレス以外のものに入れ直しの必要がある場合は、プロバイダの設定情報に「ユーザー名」という項目として、サーバー名などと並んで書かれています。

ユーザー名とパスワードを入力して「次へ」
入力した情報に問題がない場合は、「アカウントが正常に追加されました」という画面に変わります。
「完了」をクリックして完了させます。

完了
Outlookの使い方
メールアドレス設定が終わったら、さっそくメールを使ってみましょう。
受信メールを確認する方法
受信メールは自動的に入ってきます(数分置きにOutlookが勝手にチェックをしてくれる)。
ですが、稀に「相手が送っているのに届いていない」ということもあります。その際は手動でメールを受信することもできます。
方法はとても簡単です。
画面上部のメニューの中から「送受信」をクリックします。
切り替わったメニューの中から「すべてのフォルダを送受信」をクリックすると、受信が始まります。

すべてのフォルダを送受信
新しくメールを送る方法
画面上部のメニューの中から「ホーム」をクリックします。
切り替わったメニューの中から「新しいメール」をクリックします。

新しいメール
手前にメールを作成する別のウィンドウが表示されます。
宛先や本文を書いたら、左側の「送信」をクリックすると送信されます。

宛先や本文を書いたら「送信」
別のメールアドレスを設定(追加)する方法
Outlookでは、複数のメールアドレスを同時に使うことができます。
初期設定のメールアドレス以外の、別のメールアドレスを追加してみましょう。
画面上部のメニューの中から「ファイル」をクリックします。

ファイル
画面が切り替わりますので、「情報」「アカウント設定」の順でクリックします。
「アカウント設定」の下に更にメニューが表示されますので、「アカウント設定(A)」をクリックします。

アカウント設定
手前に「アカウント設定」という小さなウィンドウが表示されます。
「新規」をクリックします。

新規
すると、初期設定の時と同じく、メールアドレスを入力する画面が表示されます。
ここからは先ほどの「マイクロソフトのメールアドレス(@outlook.jpなど)を設定する方法」「プロバイダから提供されているメールアドレスを設定する方法」と同じ手順になります。

メールアドレスの設定画面に移ります
Web版のOutlookを使う方法
Outlookには、ブラウザ上で使用できるWeb版(Outlook.com)があります。
Web版のOutlookとは?
Web版Outlookは、メールアドレスとパスワードを入力することで、アプリと同じようにメールチェックや送信が行えます。
- アプリ版
ボタンのレイアウトなどがワードやエクセルと統一されていて使いやすい
プロバイダメール等、マイクロソフト以外のメールアドレスのトラブルが少ない - Web版
メールアドレスとパスワードさえ入力すればどこでも使える
メールのデータがネット上(マイクロソフトのサイト)にあるのでパソコンの故障で消えない
どちらにも良い所・悪い所があり、使いやすい方を使うという考えで良いでしょう。
Web版のOutlookを使う方法
Web版Outlookへのリンクはこちらです。
利用するには、画面上部の「サインイン」をクリックします。

サインイン
アプリ版と異なるのは、ここでは必ずマイクロソフトのメールアドレス(「@outlook.jp」「@outlook.com」「@hotmail.com」など)を入力します。
Web版Outlookはあくまでマイクロソフトのサービスなので、マイクロソフトのメールアドレスが必要になるという理屈です。

マイクロソフトのメールアドレスを入力
パスワードを入力して「サインイン」をクリックします。

パスワードを入力して「サインイン」
入力したメールアドレスを使用できる画面に変わります。
アプリ版と異なって「送受信」のボタンは見当たらず、受信は自動的に届くのを待つシステムになっています。

設定が終わるとメールが使用できます
送信する場合は、画面右上の「新しいメッセージ」をクリックすると、画面中央に作成画面が表示されます。

新しいメッセージ
マイクロソフトのメールアドレス(@outlook.jpなど)を設定する方法
Web版Outlookでも、サインインに使ったメールアドレス以外に、複数のメールアドレスを同時に使用できます。
(20個まで)
まずはマイクロソフトのメールアドレス(@outlook.jpなど)を追加する手順です。
今回は幼い子供のアドレスを追加し、一緒にメールをチェックするという状況で説明していきます。
画面右上の歯車のアイコンをクリックし、表示されるメニューの中から一番下の「Outlookのすべての設定を表示」をクリックします。

Outlookのすべての設定を表示
「メール」「メールを同期」「その他のメールアカウント」の順でクリックします。

メール→メールを同期→その他のメールアカウント
表示名は空欄でも構いませんが、今回は「子供のメール」と入れました。
メールアドレスとパスワードを入力し、「OK」をクリックします。

メールアドレスをパスワードを入力して「OK」
マイクロソフトのメールアドレスの場合は、これで作業完了です。
先ほどの設定画面に「接続されているアカウントの管理」というリストが表示されており、子供のメールアドレスが追加されています。

「接続されているアカウントの管理」のリストに表示されます
設定画面を閉じると、元のメールアドレスの下に、子供のメールアドレスのフォルダが追加で表示されています。
フォルダの名前が英語になってしまうのが難点ですが、送受信は問題なく行えます。

メインアドレスの下に追加したアドレスのメールが表示されます
プロバイダのメールアドレスを設定する方法
Web版Outlookにもプロバイダのメールアドレスを追加することができます。
まず、プロバイダから渡されるメールの設定情報(紙面、Webのお客様画面など)を用意してください。
画面右上の歯車のアイコンをクリックし、表示されるメニューの中から一番下の「Outlookのすべての設定を表示」をクリックします。

Outlookのすべての設定を表示
「メール」「メールを同期」「その他のメールアカウント」の順でクリックします。

メール→メールを同期→その他のメールアカウント
「表示名(空欄可)」「メールアドレス」「パスワード」を入力します。
そして「アカウントの設定を手動で構成する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。

「アカウントの設定を手動で構成する」にチェック
詳細設定の画面に移ると、メールアドレス・パスワードは先ほどの入力がそのままコピーされています。
ユーザー名は空欄になっていますので、プロバイダの設定情報に従ってユーザー名を入れてください。
この画面を下の方にスクロールしていきます。

ユーザー名を入力します
「POP/SMTP接続の設定」にチェックを入れると、他の項目が入力できるようになります。

POP/SMTP接続の設定
受信(POP)サーバー | 「受信サーバー」「POPサーバー」などと書かれた情報を入力します |
受信サーバーのポート | プロバイダによっては変更の必要あり「110」「995」など |
送信(SMTP)サーバー | 「送信サーバー」「SMTPサーバー」などと書かれた情報を入力します |
送信サーバーのポート | プロバイダによっては変更の必要あり「25」「587」など |
その他 | 送受信に暗号化が必要な場合には、注意事項として書かれています |
アプリ版より制約が多く、「OK」をクリックしてもエラーが表示されて失敗してしまうことがあります。
今回設定したプロバイダの場合、送信(SMTP)サーバーのエラーが表示され、「OK」から先に進めなくなってしまいました。
プロバイダの情報を確認したところ、「日本国外からの送信の指示はセキュリティの為に禁止している」という情報がありました。
Web版Outlookはアメリカのサイトなので、こちらの制限に引っかかってしまったようです。
「outlook.comのサーバーを使用してメールを送信する」をチェックし、プロバイダの送信サーバーを使わない設定に変えたところ、成功しました。

outlook.comのサーバーを使用してメールを送信する
入力が終わったら「OK」をクリックします。
一つ前の「メールを同期」の画面に戻ると、「接続されているアカウントの管理」のリストに、プロバイダのメールアドレスが追加されています。

「接続されているアカウントの管理」のリストに表示されます
まとめ
Windows10パソコンで利用できるメールアプリ「Outlook」と、Web版Outlookについて解説しました。
どちらもマイクロソフトのメールアドレスを利用する分には簡単なのですが、プロバイダのメールアドレスを設定しようとすると難度が上がってしまいますね。
今回はOutlookを使い始める時の初期設定を中心にまとめましたので、こちらの記事を参考に設定を行ってみてください。
かおるやでしたUo・ェ・oU
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