今日ご説明するトラブル解決事案は、最近頗る問い合わせがあるエレコム社製無線ルーターの設定です。
「説明書通りにやっても設定できない」「付属CDが使えない(インストールできない)」という革命的なトラブルが多発していて、
もはや嫌がらせです。おいこらエレコム。
実はエレコムに限らず、各社ルーターには「簡単セッティング」なる便利ソフトが付属している商品が多いです。バッファローもNECも付いています。そして何故かことごとく使えない――インストールできなかったり、途中で止まったりする――のです。そうなると一般の方では完全にお手上げ。僕らみたいな業者の出番なんですね。
お陰様で仕事が入ってくるのですが、なんとも言えない複雑な気持ちになります。
そこで今日は、ちょっとパソコンが触れたり、インターネットをかじってる方なら自分で解決ができるように、無線ルーターのセッティング方法(エレコム編)を書きたいと思います。
同業者泣かせの記事になること請け合い。自ら首を締めるドM記事。
WRC-1167FEBK-A
どのタイプの無線ルーターもほぼ同じ手順にはなりますが、今日はWRC-1167FEBK-Aを例に説明したいと思います。(型番が「WRC-」から始まるルーターならだいたい一緒です。例:WRC-1900GHBK-A等)
ってか安すぎいいいいい。最新規格11acが使える機種なのになんでこんなに安いんだろう。
設定はパソコンで
インターネットの設定(プロバイダの設定)はパソコンで行います。エレコム社製ルーターはSSIDが初期設定されていないため、スマホからルーターに入り込むことができません。この辺りがバッファローやNECと比べて不便なんですよね。
SSIDがないとスマホからアクセス不可なので、自ずとPC、しかもLANケーブルで繋ぐことが前提となっています。うん、今どきの仕様じゃないよね。だから安いのかな?
無線ルーターに接続する
というわけで、まずは無線ルーターに接続しましょう。パソコンからLANケーブルで直接挿します。この際、無線ルーターとONU(HGW)はLANケーブルで繋ぐ必要はありません。繋いであってもいいけど。無線ルーターの電源(ACアダプタを付けてコンセントに挿す)だけ入れてあればOKです。
つまり「LANケーブルがない!」ってなったときは、ONU(HGW)にLANケーブル付いてるんで、一時的に抜いて、そのLANケーブルでパソコンとルーターを繋いじゃえばいいよねっていう裏ワザが使えますw


無線ルーターにLANケーブルを挿してパソコンと有線で繋げたら、インターネットエクスプローラーでもGoogleChromeでもFirefoxでもSafariでもなんでもいいのでブラウザ――いつもインターネット始める時にクリックするやつ――をクリックして立ち上げます。そして、上部のアドレスバー――URLが書かれてるところ――に、
192.168.2.1
と打ち込んでエンターを

するとルーターのユーザー名とパスワード(機種によってはパスワードのみ)の設定画面に飛びます。
ここだけスクショ取り忘れたー!!!
ユーザー名とパスワードは任意で設定できるので適当に入力してください。僕はだいたいユーザー名を「admin」パスワードを「password」としておきます。忘れても大丈夫なように。
設定が終わるとログイン画面に切り替わります。(切り替わらないときは、再度アドレスバーに192.168.2.1と打ち込んでッターン!とするとログイン画面に切り替わるはずです)
ログイン画面に切り替わったら、先程設定したユーザー名とパスワードを打ち込んでログインしましょう。
プロバイダ情報を入力する
ルーターにログインできたら、まずはインターネット(プロバイダ)情報を入力しましょう。
※既にONUやHGWにインターネットの設定ができている場合は、この作業は不要です!ONUやHGWとLANケーブルで繋いだ時にインターネットができるようなら、既に設定済ということになります。


[WAN&LAN設定]→[WAN設定]をクリックします。

アクセスタイプを[PPPoE]にして、プロバイダから送られてきてるユーザー名とパスワードを入力します。例えばOCNなら

こういうのが送られてきてるはずでして、この中の[認証ID]がユーザー名、[認証パスワード]がパスワードになります。他社プロバイダでも、同じような表現になってます。特にユーザー名に関しては、必ず********@●●●.▲▲▲の形、
適当な文字列+@~
です。この@~(アットマークほにゃらら)が紙に書いてないプロバイダが中にはあって(例えばBIGLOBEとかBIGLOBEとかBIGLOBEとか)、このご時世にあるまじき不親切ぶりを発揮しています。「んなもん常識なんやでわざわざ書かんくてもわかるやろ」という怠慢さがニジミデテマスヨネー。いやだいやだ。
ユーザー名とパスワードを入力したら[適用]をクリックすればOKです。その下にある[UPnPを有効にする][WAN側からのpingに対する応答を有効にする][IPv6ブリッジを有効にする]は無視してもらって大丈夫です。
[適用]を押すと再起動を求められるので、言われるがままに再起動してやりましょう。(最後にまとめてやってもいいけどね)

Wi-Fi(SSID)の設定をする
ここまでの設定が終わればインターネットができるようになります。無線でやる必要がない人はここまででOKです。パソコンはデスクトップだよー直接LANケーブル挿して使うよースマホもタブレットも持ってないよーって人ね。
「いやいやせっかく無線ルーター買ったんだから、Wi-Fi使えなかったら意味ないやんけ」って人はSSIDの設定も行いましょう。
TOPページから、今度は[無線設定]を選択します。
そうすると「2.4GHz」と「5GHz」が選べるの、まずは「2.4GHz」からやりましょう。下の[基本設定]をクリックしてください。


そうすると下の画面が出てきます。

[2.4GHz SSID]の欄に任意の文字列を入力します。この文字列が、Wi-Fi選ぶ画面に出てくる文字列になります。僕はだいたい機種名+-g(ハイフン・ジー)にすることが多いです。というわけで今回はwrc-1167febk-gにしました。
入力終わったら[適用]を押してください。また再起動を求められますが、この後SSIDのパスワードも設定するので、その後でも大丈夫です。
SSIDのPWを設定する
続いてパスワードの設定をしましょう。

先程の画面から、今度は[暗号化設定]を選びます。

「2.4GHz SSID」に先程設定したSSIDが選ばれていることを確認したら[暗号キー]に任意の文字列(パスワード)を入力しましょう。[適用]を押して完了です。毎度のことながら再起動を求められますが後でも大丈夫です。
同じ要領で5GHzも設定して再起動
2.4GHzの無線設定が終わったら同じ要領で5GHzも設定しちゃいましょう。SSID名は最後を-aにします。(別に-aじゃなくてもいいけど)
パスワードは先程2.4GHzの時と同じにしておいた方が忘れなくて良いと思います。特に不都合はありません。
5GHzの設定も終わったら、念願の再起動を必ず行ってください。再起動は画面上に指示が出てきますので、クリックするだけです。30秒くらいで終わります。
以上で設定完了です。
【ちょい脱線】-aとか-gとかってなんで?
SSIDを決める際に、末尾を-aと-gに分けました。一応これにはちゃんとした理由があります。無線には規格というものがあります。コードネームみたいな感じです。前にもちょろっと説明しました。

この中でも触れてますが「a、b、g、n、ac」と5つある内、[a]は5GHz、[g]は2.4GHzなんですね。なので、SSIDを設定する際に末尾を[a]と[g]で使い分けたのです。
つまりはそういうことだってばよ。
PCもしくはスマホから確認する
さてさて本題へ戻ります。無線の設定が終わったら、ちゃんと無線が飛んでるか確認しましょう。というかついでに接続してやりましょう。
AndroidでもiPhoneでも[設定]→[Wi-Fi]と選択すると、利用できるSSID一覧が出てきます。この中に先程設定したSSID(今回であればwrc-1167febk-gもしくはwrc-1167febk-a)が出てくるはずです。タップしてパスワードを入力し接続をタップすれば完了。これにてWi-Fiでインターネットができるようになってるはずです。
余談ですが、[5GHz]は電波の干渉を受けやすいので、時たま表示されない場合があります。んでもって今どきのスマホは自動接続なので、[5GHz]だけではなく[2.4GHz]にも一度接続しておくことをオススメします。最悪[5GHz]が切断されても[2.4GHz]に自動で繋がってくれるからです。
ちなみに速度が出やすいのは[5GHz]です。
インターネットができない場合
そもそもWi-Fiに接続ができない場合はパスワードが間違っています。入力し直してください。接続はできるけどインターネットに繋がらない場合はインターネットの設定がミスってる可能性が大きいです。一度確認しましょう。
もしくは、無線LANルーターとONU(HGW)がLANケーブルで繋がってない、とか。はい、実は僕もまさにこの状況になって「インターネットが繋がらない!」ってずーっとわめき続けたことがあります。ONUと繋がってないのにインターネットできるわけないやろっていうね。意外と見落としがちなので…てへ。
おわりに
いかがでしょうか?パソコンがちょっと触れる方であれば僕はできると思っています。もちろんお願いされれば飛んでいくのですが、まぁこれだけでも出張料金と合わせて1万円近くかかりますからね。僕としては嬉しいんですが、やはり皆さんのお財布事情を考えると、せめてこれくらいは自分でやった方が良いのかなぁなんて思ったり思わなかったり。
かおるや料金表
〈サポート項目〉 | 〈料金〉 |
---|---|
インターネットの接続設定(有線) | 4,000円 |
無線LAN設定 | 3,000円 |
トラブル診断料 | 2,000円 |
出張訪問料 | 4,000円~8,000円 ※エリアによって異なる |
っていうかおそらく今このページを見てるってことは、自分でなんとかしようと思ってるわけで、であればよっぽど大丈夫か。
無事設定できたよーって人はRTやリプライしてくれると喜びます。
名古屋市のパソコン修理サポート専門店かおるやでしたUo・ェ・oU
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